そばかすの消し方

「そばかすやシミが増え続けて困っている」「色々試したが薄くならない」「出来ることならそばかすを消したい」など、そばかすで悩んでいるあなたにそばかすの悩みを解消する方法についてお届けします。

結論から言いますと、そばかすは消すことができます

しかし、どんな方法でも消えるわけではありませんので、そばかす治療で失敗しないためにもぜひ知っておいて頂きたいことをお伝えします。

 

そばかすとは

 

そばかすのことを医学用語で「雀卵斑(じゃくらんはん)」と言います。

漢字が表す様に、そばかすが雀の卵の模様に似ていることが名前の由来です。

雀の卵

雀の卵

典型的なそばかすは子供の頃から両頬、鼻を中心に数ミリほどの細かく茶色い色素斑が散らばるように存在します。

しかし、子供の頃はあまり目立たず、思春期以降や妊娠などをきっかけに目立ってくるものもあります。

広範囲に出現するそばかすは、両頬、鼻以外にも口周囲などを含め顔全体に認められます。

そばかすの例

そばかすの例

 

そばかすは本当に消えるの?

 

はい、そばかすは消すことができます。

もちろん、どのような治療法を選択するかによってどの程度まで消えるかは違ってきますので、治療法の選択は慎重に行いましょう。

 

お勧めのそばかす治療法

 

そばかすは治療の反応が良いため、適切に治療を行えば改善することができます。

ここで、治療効果が高くそばかす治療としてお勧めできる方法を3つご紹介します。

 

Qスイッチレーザー

 

Qスイッチレーザーによる治療効果は高く、ほとんどの場合レーザー照射したそばかすは「消えた」という状態までになります。

そばかす治療に使用されるQスイッチレーザーは「ルビー」「アレキサンドライト」「ヤグ」の3種類がありますが、そばかす治療に関しては結果の差はほとんどありません。

 

Qスイッチレーザー治療・実際の経過

① レーザー照射

レーザーは「バチン」と輪ゴムで強めに弾かれる様な衝撃があります。

痛みは小範囲の治療であれば、氷で冷やしながら行えば十分ガマンできる位です。

しかし、広範囲の治療は氷で冷やすだけでは相当痛みをガマンすることになりますので、麻酔クリームを使用して痛みを軽くします。(麻酔クリームを使用しても痛くないわけではありません。)

② レーザー治療翌日

翌日にはそばかすが黒くなり、「かさぶた」になります。

かさぶたと言っても怪我をした時のようなゴツゴツしたかさぶたではなく、扁平で厚みのないかさぶたです。

下の写真はそばかすより大きい老人性色素斑というシミを治療した時のものですが、黒っぽくなっている部分が「かさぶた」です。

レーザーのかさぶた

レーザーのかさぶた

これよりももっと小さいかさぶたがレーザー照射部位にできると考えて下さい。

かさぶたは無理に剥がさないように優しく扱って下さい。

なぜなら、かさぶたを無理やり剥がしでしまうと、赤みが長期間残ったり色素沈着を生じたりしやすくなるからです。

③ レーザー治療7日後

ほとんどのかさぶたは数日から1週間ほどで自然と剥がれ落ちます。

かさぶたが剥がれると薄ピンクもしくはやや赤い皮膚が現れます。

この時に茶色い色素が残っていなければそばかすは除去できていると言えます。

かさぶたが剥がれたあとの赤みは数か月ほどかけながら徐々になじんできます。

レーザー照射から3~4週間後にやや茶色くなる(一時的な色素沈着)こともありますが、数か月から半年でほぼ消えます。

Qスイッチレーザーでできた色素沈着は時間とともに必ず消えますので、あわてずに待つことが大切です。

そばかす治療前

そばかす治療前

そばかすのレーザー治療後1か月

レーザー治療後1か月

上の写真はQスイッチレーザー治療の経過の一例です。

軽度の色素沈着を生じていますが、そばかすの改善を認めます。

 

Qスイッチレーザーのメリット

治療回数が少ない

通常、レーザー照射自体は1回で終了しますので、治療回数は少ないです。

 

Qスイッチレーザーのデメリット

ダウンタイムが長い

治療後かさぶたになる期間が1週間前後、さらに治療後の一時的な色素沈着や赤みは数か月から半年(長いと1年)近くかけて消失します。

ムラになることがある

Qスイッチレーザーは直径2~6mmのレーザーをピンポイントで当てていきますので、レーザーが当たったところと当たっていないところの差がでやすく、ややムラになることがあります。

 

ピコレーザー

 

ピコレーザーはまだ比較的新しいレーザーです。

先ほどのQスイッチレーザーと同じ経過をたどる治療も可能なのですが、ピコレーザーを特殊なレンズを通して照射することによって、かさぶたを作らずに消していくことができ、これがQスイッチレーザーとの大きな違いです。

 

ピコレーザーの治療の具体的な流れ

① レーザー照射

レーザーを「パチパチパチ」と顔全体へ均等に照射します。

チクチクと針で刺される様な痛みがありますので、痛みに強い方以外は麻酔クリームの使用をお勧めします。

治療直後は火照ったような赤みがでますが、数時間で落ち着いてきます。

治療直後からお化粧が可能です。

② 治療翌日

多くの場合、翌日は赤みはほとんど残っていないか、わずかに赤みが残る位です。

赤みが残っている場合でも、ほとんどのケースがメイクで十分カバーできる程度です。

その後、そばかすは数週間かけて自然と薄くなります。

これを1か月ごとに4回ほど繰り返します。

そばかす治療前

そばかす治療前

ピコレーザー治療後

ピコレーザー治療後

 

ピコレーザーのメリット

ダウンタイムが短い

数時間~数日間の赤みが出るだけですので、日常生活に支障がほとんどありません。

また、Qスイッチレーザーと違い、かさぶたもできませんので、他の人にバレずにきれいになります。

肌全体がきれいになる

顔全体へ均一にレーザーを照射していきますので、取りムラが生じにくく、肌が全体的にきれいになっていきます。

また、毛穴などの肌質も同時に改善します。

 

ピコレーザーのデメリット

治療回数が必要

1か月ごとに約4回のレーザー治療必要です。

治療費が高い

まだ国内へ導入されて日が浅いこともあり、治療費は高めです。

 

光治療

 

IPLとも呼ばれ、フォトフェイシャル、ライムライト、BBLなどの機種が有名です。

光治療は老人性色素斑などのシミには効果がほとんどない場合も時々ありますが、そばかすには効果的です。

 

光治療の具体的な流れ

① 治療

ジェルを塗って顔全体に光を照射していきます。

照射中はパチンパチンといった刺激があります。

治療直後はやや火照ったような赤みがありますが、治療当日からメイクが可能です。

② 治療翌日

Qスイッチレーザーほどではありませんが、細かいかさぶたができます。
このかさぶたは数日から7日程度で剥がれてきます。

光治療のかさぶた

光治療のかさぶた

かさぶたが剥がれるとそばかすが薄くなっています。

これを1か月ごとに3~6回程繰り返します。

 

光治療のメリット

赤み、色素沈着などのリスクが低い

設定、照射方法にもよりますが、数か月に及ぶような赤みや色素沈着はQスイッチレーザーよりは起こりにくいです。

 

光治療のデメリット

レーザー治療よりは治療効果が劣る

効果はあるのですが、光治療では消えないそばかすもあります。

そばかすを薄くする効果は十分にあるのですが、そばかすを消すという意味ではレーザー治療に軍配が上がります。

メイクはできるが、数日~7日間程かさぶたができる

Qスイッチレーザーほどではありませんが、数日から7日間ほど細かいかさぶたができます。

メイクである程度カバーすることはできますが、少しガマンする期間が必要です。

繰り返し治療する必要がある

光治療は1回でもある程度効果はありますが、数回繰り返すことによって更に効果が得られます。

 

あまり効果的でない治療

 

美肌治療としてよく行われている塗り薬、飲み薬、ピーリングはそばかすが少し薄くなる、もしくは変化なし位の効果に留まります。

そばかすを消すという意味ではあまり効果的ではありません。

 

エステが良い?皮膚科が良い?

 

そばかすの治療を受ける場合、エステが良いのでしょうか?皮膚科などの医療機関が良いのでしょうか?

そばかすを確実に消したい場合は医療機関を選んでください

理由は2つあります。

① 治療機器の違い

治療法でお伝えしたQスイッチレーザーやピコレーザーは医療機関のみで取り扱いが認められています。

また、光治療はエステでも行われています。

しかし、そばかすを消すためにはある程度強めのエネルギーで照射する必要があり、強いエネルギーを照射できる機械は医療機器に指定されていますので、医療機関でのみ取り扱いが認められていることになります。

② 診断の必要性

しみ・そばかすの治療は的確な診断が大切です。

そばかすの他に老人性色素斑、ほくろ、アザなどが混在していることもよくあります。

それぞれに適切な治療法が違いますので、専門の医療機関で正しい診断をつけてから治療に臨むことが大切です。

 

そばかすの再発・悪化を防ぐには

 

そばかすは一度消えてしまえば二度と出てこないかというと、残念ながらそういう訳にはいきません。

そばかすは色素を均一に保つことができない「色素異常症」の一つですので、治療によって一度改善しても長期的にはゆっくりと再発してきます。

再発するとはいっても、「せっかく治療したのに1~2年でまた元通り」というわけではありません。

通常は数年以上かけてゆっくりと再発してきます。

そこで、そばかすを悪化させない、治療したそばかすをできるだけ再発させないことも大切です。

予防法を知るには、そばかすの原因について知ることからはじめましょう。

 

そばかすの原因

 

そばかすは遺伝的要素があります。

そばかすは肌の色素を均一に保つことができない「先天的な色素異常症」の一つと考えられています。

その他、後天的な原因として紫外線や妊娠の影響があります。

日焼けがきっかけでそばかすが増えてしまったり、妊娠がきっかけでそばかすが目立つようになったりすることはよくあります。

 

紫外線対策の重要性

このように、そばかすの原因は遺伝、紫外線、妊娠などいくつかの原因が関わっています。

特に紫外線は私たちの日常生活と深く関係していますので、日ごろから十分にケアすることが大切です。

紫外線対策としては日焼け止め、日傘・防止、大き目のサングラスの使用が効果的です。

また、日焼けしてしまった時は十分な保湿を心がけましょう。

ビタミンCの補給をはじめとしたバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動、禁煙も忘れないでください。

 

まとめ

 

そばかすは医療機関でのレーザーもしくは光治療で改善することができます。

各治療には長所・短所があり、期待できる結果も違いがありますので、あなたのライフスタイルやゴールラインをよく考えて治療法を選択しましょう。

悪化・再発を防ぐためには紫外線対策を中心とした日ごろからのケアも欠かせません。