
※現在は白髪交じりです
大船T’s形成クリニック 院長
高梨 昌幸
≪経歴≫
2000年 筑波大学医学部卒
2000年 筑波大学外科系レジデント
2002年 筑波大学形成外科
2004年 国立がんセンター東病院
2007年 東海大学形成外科
2013年 大船T’s形成クリニック開設
≪資格≫
日本形成外科学会認定専門医
あまり大したご挨拶もできませんので、なぜ僕が医師になろうと思ったかについてお話しさせていただくことで、その代わりとさせて頂きます。
一般的には、病気の人を治して世の中のためになりたい、子供の頃に病気を治してもらったからなど様々な動機がありますが、僕の場合は高校時代の大失敗がきっかけでした。
さて、今からさかのぼること約30年、私、高梨少年は高校の野球部に入部し、華々しい活躍を夢見ておりました。
実は小学生の頃から高校野球に憧れ、そしてそれが人生の目標のようになり、それから先のことなど一切考えたことがないような単純な少年でした。
といっても野球の強豪校でもなく、普通の公立高校で野球の経験がない先生が監督という環境でしたが。
しかし、憧れの野球部に入ったものの現実は残酷でした。
というのも、怪我ばっかりしてまともに練習すらできず、ただひたすらに不完全燃焼、いや煙も出ないような状態のまま憧れの高校野球は終わってしまいました。
小学校の頃からの人生の目標が、全く何もできないまま終了してしまったんですね。
今振り返ってみると、トレーニングや怪我の予防に関する知識はほぼ無く、自己流で無茶苦茶やっていたので、その結果は当然なのですけどね。
そんな感じで悔しさと失望感に打ちひしがれていた高校3年生の夏~秋頃、「自分のように怪我なんかで短い青春時代を不完全燃焼して欲しくない!」「もっと怪我の予防やトレーニングについて指導できる人間が必要なのでは?」「ちょっとしたつまづきのせいで頑張ることさえできない人生なんてもったいない!」という思いがジワジワ・フツフツと湧いてきました。
そこから自分の進路を真剣に考えはじめ、まずトレーナーや体育教師という道を考えましたが、体育学部は実技試験があり、完治していない怪我のことや、そもそも何の競技で受験するのかといった問題でその道は断念しました。
そして、スポーツ医学とい分野があり、医師としてスポーツ外傷の治療だけでなく、予防にも携わっていけることを知りました。
更に医学部には実技試験がない!
そう、その時初めて「医師になろう」と思ったのでした。
といっても、高校入試以降まともに勉強したことがなく、学年最下位グループをがっちりキープし続けていた筋金入りの深海魚でしたので、当然ながら浪人です。
その後、高校時代の不完全燃焼の反動からか、何かにとりつかれたように受験勉強に没頭し、なんとか医学部に滑り込みました。
医学部6年間と外科研修2年を通じて実際の医療現場や研究を目の当たりにし、そして命の大切さをあらためて感じたからこそ「人生を充実させるための医療」の重要性を再認識し、自分の適性や興味などを考慮してスポーツ医学ではなく形成外科の道を選びました。
高校時代の失敗がきっかけで、「自分のように怪我なんかで短い青春時代を不完全燃焼して欲しくない」という思いから医師になろうと思い、そして時間とともに「生かされるのではなく、今を全力で生きたい人のためになる医療、よりよいクオリティーオブライフのための医療に携わっていきたい」という思いにつながっていきました。
それが当院のコンセプト「より良いQOL(クオリティーオブライフ)のために」となったのです。
このブログの主旨
現在、スマホ、パソコンなどで誰でも情報を得ることができます。
しかし、インターネット上の情報は正確なものから全く見当違いのものまで混在しています。
医療分野は情報が専門的あることから、何が正確な情報なのか判断が難しいという側面があります。
特にあまりメジャーでない治療に関する情報は錯綜しています。
医療機関のホームページは自院の紹介ですので、基本的には自院のアピールのみが記載されています。
また、「まとめサイト」「口コミサイト」「比較サイト」は、広告収入等の営利目的のものが多く、公平性や情報の信憑性に関しては疑問が残ります。
このブログでは私が特に専門的に診療している分野のみを取り上げ、専門医の立場から治療にまつわる情報を発信し、皆さんの情報収集の一助となればと考えています。
そして皆さんが「より良いクオリティーオブライフ」を実現していただけることを願って止みません。
高梨 昌幸