硬毛化(こうもうか)をご存知でしょうか?
タイトルのごとく、脱毛しているのに毛が濃くなるという、やらんとしていることの真逆の現象が起きることです。
今回は硬毛化についてその詳細をお伝えします。
硬毛化とは?
まずは硬毛化についてその概要を把握しましょう。
症状
硬毛化とはレーザー脱毛や光脱毛を行っているにもかかわらず、毛が次第に太く目立つようになる症状です。
産毛が次第に濃くなってくる場合や、ほとんど何も生えていなかった部分から目に見える毛が生えてくる場合などがあります。
好発部位
硬毛化は起こりやすい特定の場所があります。
- フェイスライン
- 二の腕
- 肩甲骨回りなどの上背部
が好発部位です。
しかし、乳輪回りや他の部分でも認められることがあります。
上記の好発部位の毛はもともと軟毛が多いことが特徴です。
逆にしっかりとした体毛(脇やVIO)や髭などではほとんど硬毛化しません。
硬毛化の原因は?
- レーザーや光のエネルギーが弱い
- レーザーや光の波長の問題
- 皮膚の冷却方法
などが原因ではないかと考えられていますが、科学的に立証された原因はまだありません。
硬毛化の対処法
では、硬毛化に対してはどのように対処したら良いのでしょうか。
硬毛化してしまった場合と硬毛化を予防する方法についてお伝えします。
硬毛化が起こってしまったら
現在、硬毛化した毛に脱毛効果が確認できている方法はニードル脱毛と蓄熱式脱毛です。
ニードル脱毛
毛穴より細い針を毛穴に挿入し、一瞬電気を流して脱毛する方法です。
40年以上の歴史がありますので、数ある脱毛方法の中で唯一永久脱毛であることが確認されている脱毛法です。
短所としては毛を1本1本処理していくので時間がかかることと、術者の技術が必要になります。
ニードル脱毛では硬毛化した毛でも問題なく脱毛できることが確認されています。
ニードル脱毛に関する詳細は意外と侮れないニードル脱毛の実力も参照してください。
蓄熱式脱毛
一般的に行われるレーザーや光脱毛は一瞬で毛根に十分な熱を与えて細胞を破壊するというものでしたが、Alma社のsopranoに代表される様な機種ではゆっくりと熱を与えることで毛根にダメージを与えるという脱毛=蓄熱式脱毛を行うことができます。
レーザー脱毛の中でも比較的新しい脱毛法です。
痛みは従来の脱毛方法より少ない傾向があります。(とはいえ痛いところは痛いです)
硬毛化した毛に対する脱毛効果も確認されています。
※ヤグレーザーの強照射も有効なのですが、ヤグレーザーで硬毛化がおきてしまったケースも報告されていますので、候補から除外しました。
硬毛化が起こりにくい脱毛とは
結論から言うと、硬毛化に対応できる治療ということになります。←当たり前ですね・・・
すなわち、ニードル脱毛と蓄熱式脱毛は硬毛化が起こりにくいです。
ニードル脱毛は長い歴史のなかでも硬毛化が問題になったケースはほとんどありません。
硬毛化の可能性はほぼ無いと考えて良いでしょう。
一方、蓄熱式脱毛は硬毛化したケースに対する有効性は確認されていますし、今のところ硬毛化も起きにくいというデータが出ています。
しかし、蓄熱式脱毛はまだ歴史が浅いため、今後も硬毛化の可能性については引き続きチェックしていく必要はあります。
まとめ
硬毛化はフェイスライン、肩甲骨回り、二の腕などに一定の確率で起こります。
硬毛化が疑われる場合は硬毛化した毛でも脱毛できるレーザーもしくはニードル脱毛へ変更することで対応できますので、決して諦めないでください。