こんにちは。
今日はFTM治療における乳頭縮小術についてです。
FTM手術における乳頭縮小術の必要性とはでもお伝えしていますが、男性的な胸部形成において、乳頭縮小術は非常に大切な治療です。
時々「乳腺切除術(胸オペ)からどれくらい時間をあければ乳頭縮小術ができるのでしょうか?」とお問い合わせを頂きます。
当院の場合、何ヵ月以上開ければOKという基準は設けていません。
期間ではなく、乳輪の硬さを目安としています。
というのも、当院の乳頭縮小術は乳輪の皮膚も一部切除・縫合しますので、術後に乳輪が硬くなってしまっている場合は柔らかくなるまで待って頂く必要があります。
具体的には、乳腺切除後1ヶ月頃に乳輪の硬さが出やすく、一旦硬くなると柔らかくなるまで半年~1、2年ほどかかります。(個人差が非常にあります。)
ですので、乳輪の硬さが出た場合は半年~1、2年ほど待って頂く必要があります。
逆に、術後1ヶ月位の時点で硬さが出ていない場合はいつでも乳頭縮小術が可能ということになります。
さて、今回は数年前に他院で乳腺切除術を行い、当院で乳頭縮小術を施行したケースについてです。
それでは、治療経過です。
術前

術前正面

術前右側

術前左側
平均的な男性の乳頭と比べると大きさがありますので、男性らしさという点からすると乳頭縮小が必要です。
また、乳腺切除術の後に時々認められる乳輪のシワ(右乳輪)が確認できます。
平均的な男性の乳頭の多きさを目指して乳頭縮小術を行いました。
術後一週間

術後正面

術後右側

術後左側
画像の解像度の問題でいくらか分かりにくいですが、直径と高さの両方を十分に縮小し、かつ、わずかに乳頭の高さを残すことが出来ました。
まだ1週間ですので、乳輪の腫れが残っている影響もあるとは考えられますが、乳輪の一部を縫い縮めた副産物で、右乳輪のシワもいくらか軽減したようです。
あくまでも副産物ですが、乳腺切除術に伴う乳輪のシワや凹みが、乳頭縮小術後にいくらか改善する事は少なくありません。