こんにちは。
今回は片側のみの女性化乳房についてお伝えします。
左右差は多少あれど、両側の女性化乳房が圧倒的に多いのですが、少ないながらも片側だけの女性化乳房も見受けられます。
両側であれ片側であれ、女性化乳房に変わりはないのですが、実は目指すゴールがいささか違うのです。
両側女性化乳房の場合、余分な膨らみが無い男性的な胸部形成が目的となります。
一方、片側女性化乳房の場合、非手術側とできるだけ同じ状態にすることが目的となるのです。
従って、 平らにしすぎてもいけませんし、膨らみを残し過ぎてもいけません。
そこに片側女性化乳房の難しさがあります。
それでは、実際のケースを見ていきましょう。
術前

左女性化乳房術前

左女性化乳房術前

左女性化乳房術前
エコー検査で、左側の乳腺のみ発達を認めました。
右側に乳腺はありませんでした。
そこで、左側のみ乳腺切除術を施行しました。
術前のエコー検査で、皮下脂肪の量に左右差はありませんでしたので、脂肪吸引はほとんど行っていません。
術後1週間

左女性化乳房術後1週間
少し水がたまっていたため、注射で抜きました。
術後1か月

左女性化乳房術後1ヵ月

左女性化乳房術後1ヵ月
だいぶ腫れは落ち着きましたが、色素沈着と皮下脂肪の硬さがまだいくらか残っています。
そこまで目立つ左右差はありませんが、乳輪の大きさ、若干の胸の膨らみの違いはあります。
乳輪の大きさに関しては、乳腺の発達に伴い乳輪が引き伸ばされて大きくなってしまいますので、術後も左右差が残ることがほとんどです。
胸の膨らみの左右差に関しても、乳腺発達による皮下脂肪の変化と、手術による皮下脂肪の萎縮&瘢痕化の影響でいくらか左右差は出てしまいますね。
ただし、写真はまだ術後1か月ですので、これから半年~1年位かけてもう少し自然な感じに落ち着いてきます。